出前館の配達員は個人事業主|確定申告の方法と注意点

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『出前館』の配達員として働くにあたって気になるのが、今年の確定申告どうしよう…って所ではないでしょうか。

いままではアルバイトとして雇用されたり、企業から雇用される事が多かったのですが、新しい働き方として浸透してきた配達員の仕事はそのような形での仕事ではないことが多いようです。

  • 『出前館』の雇用形態って何?
  • アルバイトと個人事業主って違うの?
  • 確定申告と税金について
  • 『出前館』の配達員でつけれる経費は?

など、『出前館』の確定申告の方法と注意点について詳しくご説明いたします。

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『出前館』の業務委託配達員は「個人事業主」

『出前館』の業務委託配達員は、「個人事業主」として働くことになります!『出前館』と雇用契約を結ぶのではないというところが大きなポイントになります。

正社員やアルバイトとして働く際には、雇用主(企業など)に雇われてお給料をもらっている「労働者(従業員)」となります。もちろん労働法によって守られているので、最低賃金を下回っていたり、無理な働かせ方をしていた場合には問題になったりしますね。

実際に、『出前館』には直雇用のアルバイトという働き方もありますが、その場合には、「労働者(従業員)」として働く形になります。

『出前館』の配達パートナー(配達員)は、個人事業主として配達業務を請け負っているという扱いになります。なので、労働者とは異なり、自分で配達の事業を営んでいる人という扱いになります。イメージとしては、企業が下請けの会社に作業を依頼したりするのと同じような扱いになります。

甲が運営する「出前館」及びその関連サイト(以下「出前館」という)を通じて、加盟店が出前館のユーザー(以下「顧客」という)から受注した商品(以下「商品」という)の配達業務で甲が加盟店から第一次的に請負う配達業務を甲は乙に対して委託するものとする。

出前館配達パートナー加盟規約」より引用

そのため、『出前館』から受け取る報酬の額を引き下げられたり、労働時間が長時間に渡ったからと言って、国に守ってもらえるという決まりはありません。つまり、すべての業務は自己責任ということですね。

バイト感覚で始めたのに…なんていう人もいらっしゃるかもしれませんが、自分自身で仕事を選んで「自分で事業を営んでいる人=個人事業主」ということはそれなりに責任も伴います

『出前館』の「出前館配達パートナー加盟規約」という書類に同意しないと、配達を行うことができませんので、しっかり確認をしておくようにしましょう!

アルバイトと個人事業主の違い

では、アルバイトと個人事業主で一体何が違うの?と思った方向けに、アルバイトと個人事業主の違いについて詳しくご案内いたします。

「アルバイト」と「個人事業主」の大きな違いは「契約形態」です。

また、個人事業主は労働者ではないので、労働保険の対象外となります。正式には、一定の要件を満たせば個人事業主でも労災保険に入ることができますが、『出前館』の配達パートナー(配達員)は加盟の対象外となります。

 アルバイト個人事業主
契約形態雇用契約業務委託契約 など
労働保険
(雇用保険・労災保険)
給付を受けられる給付を受けられない

『出前館』の業務委託配達員の確定申告は必須!

『出前館』の業務委託配達員は確定申告を行うことはマストになります!

皆さん、小学校や中学校の社会の授業で習いましたよね、国民の三大義務!日本国憲法の中にある「教育の義務」「勤労の義務」「納税の義務」!稼いだお金に応じた税金を国に納める必要があります。

実際、確定申告や納税をしていないことが「税務署」にバレてしまうと、追加の税金(無申告加算税や重加算税)が課されたり、財産の差し押さえが執行されることがあります。つまり延滞金や罰金のようなイメージですね。

その追加の税金(無申告加算税や重加算税)は、実際に納めるべき税金の額の40%になることもあります。つまり払わなかった場合には、約1.5倍のお金をはらわなければならないという可能性もあります!ペナルティは思っているよりも大きいです。

『出前館』の業務委託配達員で確定申告しないといけない人

専業の配達パートナー(配達員)であれば、1年間の所得金額の合計が「48万円」以下なら確定申告をする必要は比較的低いと言えます。48万円以下でも一応確定申告しておいたほうがいい場合もあるので、詳しくは税理士に相談することをオススメします。

また会社に属していて、副業として配達パートナー(配達員)の仕事をしている場合、申告が必要となる金額は「20万円」となります。

専業の場合副業の場合
1年間の所得金額の合計が48万円以下は確定申告不要1年間の所得金額の合計が20万円以下は確定申告不要

所得の計算方法は「総収入金額必要経費」となりますので、振り込まれた報酬の金額が上記に当てはまるかどうかではなく、振り込まれた報酬の金額から、必要経費を引いて残った金額が上記に当てはまるかどうかという事になります。

ただ、1年間の所得金額の合計が20万円以下の場合も確定申告が必要な場合もありますので、詳しくは税務署もしくは税理士に相談されることをお勧めします。

私の知り合いに税理士が何人かいますので紹介できますので、税理士をお探しの場合はDMください!(トドメシ公式Twitter @todomeshi

『出前館』配達員の税金の計算方法

『出前館』で配達員として働く場合に確定申告を行います。その際の税金の計算方法について詳しくご紹介していきます。

『出前館』の報酬は「事業所得」または「雑所得」

『出前館』の配達収入は「事業所得」または「雑所得」になります。所得の計算方法は「総収入金額必要経費」という形になります。

配達員の仕事が本業や生活費を稼ぐ目的の場合は「事業所得」になる可能性が高くなります。一方、副収入や小遣い稼ぎなどの位置づけの場合、「雑所得」になります。

『出前館』の総収入金額の計算方法

『出前館』で得た報酬のうち、どの部分が総収入金額になるのかというところが疑問になるかもしれません。

配達した配達報酬が「総収入金額」となり、配達完了した時点で計上します。この配達報酬は、現金配達した場合などに預かっているお金はこれに該当しません。『出前館』では、現金配達をして受け取った金額を拠点で精算する形になりますが、この拠点での精算をおこなったお金は、この計算からは除外されます。

基本的に、毎回振り込まれる報酬が「総収入金額」になると考えればよいかと思います。

『出前館』でつけれる経費の範囲

必要経費とは「事業を営む上で必要な支出」のことを指しています。『出前館』から自分に振り込まれた報酬から必要経費を引いた分が所得になります。所得に対して課税されるので、必要経費をつけることで支払う税金が少なくなります。必要経費の出費があった際には、必ずレシートや領収証を残しておきましょう。

普段使っているものの一部を業務の必要経費として計上することができる「家事按分」という制度があるので、それを使う事ができます。

以下のようなものを必要経費として計上することができる可能性があります。あくまでも一例で、常識の範囲内で…というところを頭にいれておきましょう。

経費の範囲(例)
  • 車両の購入費用
  • 車両のレンタル費用(シェアサイクルなど)
  • 車両のメンテナンス費用
  • 駐輪や駐車をした駐車場代
  • ガソリン代
  • 仕事中の水分補給
  • 配達エリアまでの交通費
  • 備品の購入費用(スマホホルダー、配達バック、防寒具、ヘルメット等)
  • スマートフォンなどの通信料
  • 車両保険の費用

経費をつける時の注意点

必要経費をつけるにあたって、注意したい点が3つあります。

  • 10万円以上の消耗品は全額必要経費に計上できない
    原付バイクや電動自転車が10万円以上の場合、購入費用を複数年にわたって必要経費に計上する必要があります。あくまでも購入費用が全額必要経費に計上できるのは購入費用が10万円未満です。ただし、事業所得として青色申告をする場合、全額必要経費に計上できる範囲が30万円未満まで拡大されています。
  • 事業割合を求める
    事業割合はプライベートを含めた使用した全体のうち、事業用に使用した割合です。ガソリン代や通信費などのプライベート兼用費用のうち、事業割合に応じた金額が必要経費になります。
  • 必要経費は常識の範囲内で
    必要経費はあくまでも「事業を営む上で必要な支出」の事を指しています。そのため、やたらめったら必要経費にすることはできません。本当に『出前館』で配達を行う際に必要な経費なのかよく考えましょう。

確定申告を行う際は、確定申告ソフトが「カンタン」「便利」

『出前館』で配達員として働く場合は、先に述べたとおりもらった報酬の金額によって、確定申告を行う必要があります。はじめて確定申告を行うから、何から始めたらい以下わからない…という方は、確定申告ソフトを使う事をオススメします。

確定申告を行うには、簿記の知識が必要だったり、帳簿の作成など面倒で難しい事がたくさんあります。また確定申告の書類も年によって形式が変わったりすることもあるので、初めて行う人にはハードルが非常に高いものです。

確定申告ソフトを使えば、初めて使い人でも確定申告ができるように作られているシステムなので、簿記の知識ゼロでもOK!口座とのデータ連携ができたり、AIが自動で仕分けを行ってくれたりするのでカンタンに確定申告を行う事ができます。セキュリティもしっかりしているので、安全というところもメリットは多いと思います。

オススメの「確定申告ソフト」を2つご紹介しますので、参考にしてみてくださいね!

弥生会計

クラウド会計ソフトシェアNo.1を獲得している「弥生会計」。WindowsでもMacでも利用することができます!

パソコン初心者でも操作がカンタンなので、はじめて確定申告を行う人にも安心です。業界最大規模のカスタマーセンターで、専門スタッフが製品の導入から日々の運用まで、電話やメールで答えてくれます。

無料からはじめる事ができるので、費用的なコストが無いというところもとてもポイント高いですね。

マネーフォワード

明細データの自動取得、仕訳の自動入力で、これまで時間がかかっていた会計業務がラクになります。クラウド型確定申告ソフトなので、ソフトなどのインストールも不要で、メールアドレスを登録するだけで利用をスタートすることができます。

金融機関システムを担当していたプロがシステムを構築しているのでセキュリティもバッチリです。税法改正や消費税の増税にも無料アップデート対応しています。

こちらも無料ではじめる事ができるのでとっても便利です!

出前館の配達員は個人事業主|確定申告の方法と注意点 まとめ

『出前館』の業務委託配達員は「個人事業主」として働くことになりますので、確定申告を行うことはマストになります!

皆さん、小学校や中学校の社会の授業で習いましたよね、国民の三大義務!日本国憲法の中にある「教育の義務」「勤労の義務」「納税の義務」!稼いだお金に応じた税金を国に納める必要があります。確定申告を行わないと、財産の差押や、追加の税金を支払う必要がありますので、金額に応じて適切に確定申告を行いましょう。

『出前館』の配達収入は「事業所得」または「雑所得」になります。所得の計算方法は「総収入金額-必要経費」という形になりますので、かならず使った経費のレシートや領収書は取っておくようにしましょう!

わからないことがあれば、各地域の税務署で詳しく聞くことができますので、是非詳しい専門家に聞くことをお勧めします!

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