Wolt(ウォルト)の配達員補償・保険を解説！対人・対物事故の補償内容

Wolt（ウォルト）では、2020年10月20日より、配達パートナー向けの補償・保険が運用されています！

Wolt(ウォルト)では、2020年からエリアの拡大が勢力的におこなわれており、配達依頼が増えて、配達員が稼働することも多くなっています。ただ、それに伴って事故も増えてきてしまっているようです。

どんなに備えていて、交通ルールを守っていても100％事故が起きないという保証はないですよね。

この記事では、「補償の対象範囲や金額」「加入資格」「適用タイミング」「任意保険や自賠責保険との違い」など、Wolt(ウォルト)の配達員補償・保険についてご説明していきます。

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Wolt(ウォルト)の「配達パートナー保険サポートプログラム」

Wolt(ウォルト)の「配達パートナー保険サポートプログラム」とは、登録している配達パートナーに提供される対人・対物事故および、傷害見舞金制度です。

この制度は、「無償（無料）」で利用することができ、Wolt(ウォルト)が保険の契約者となり、配達パートナーが保険金受取人となります。

2020年10月20日から、Wolt(ウォルト)では国内全ての配達パートナーへ賠償責任保険ならびに傷害見舞金制度を提供しています。

「配達パートナー保険サポートプログラム」の補償は２種類

Wolt(ウォルト)配達員向けの事故保険は２つの補償制度があります。

賠償責任保険（対人・対物）
傷害見舞金制度

「賠償責任保険（対人・対物） 」は対人事故または対物事故により、被保険者が法律上の損害賠償責任を負担することによって被る損害に対して保険金を提携保険会社よりお支払いします。軽自動車・二輪の場合、配達依頼を受諾後の移動中に発生した事故に「自動車保険」、車両に乗っていない時に発生した事故に「施設賠償責任保険」が適用されます。また自転車の場合には、配達依頼を受託後に商品を配達先に受け渡しするまでに発生した事故に「施設賠償責任保険」が適用されます。

「傷害見舞金制度」は、配達パートナーアプリがオンライン中の事故により傷害を被り、治療を要し入院または通院した際には、傷害見舞金として医療見舞金(最大100万円)や入院見舞金(日額7,500円)等を給付します。なお賠償責任保険ならびに傷害見舞金制度は全ての配達パートナーに適用され、事前申込みなしで無償にて提供されます。またWoltは事故報告や保険への問い合わせ窓口を配達パートナーに用意します。

Wolt(ウォルト)の「賠償責任保険（対人・対物）」

「賠償責任保険（対人・対物） 」は対人事故または対物事故により、被保険者が法律上の損害賠償責任を負担することによって被る損害に対して、保険金を提携保険会社から支払いがされます。

軽自動車・二輪の場合、配達依頼を受諾後の移動中に発生した事故に「自動車保険」、車両に乗っていない時に発生した事故に「施設賠償責任保険」が適用されます。

また自転車の場合には、配達依頼を受託後に商品を配達先に受け渡しするまでに発生した事故に「施設賠償責任保険」が適用されます。

Wolt(ウォルト)の「賠償責任保険（対人・対物） 」は、配達員が各自で加入している保険の上乗せとして適用されます。ご自身の保険の賠償額が足りない場合、Woltの補償制度が適用されます。免責は設定されていませんので注意しましょう。

車両や携帯など、自分の所有物が破損した場合は保険は適用されません。お相手のいる事故で、ご自身が被害者となる場合は、お相手の保険会社から保険金が支払われることがあります。

「賠償責任保険（対人・対物）」の保証金額

Wolt(ウォルト)の「賠償責任保険（対人・対物） 」の保証金額は、配達車両・状況により異なります。

保証金額

補償額：配達車両・状況により異なる(無制限or3億円)

配達車両	運転中	運転中以外 (徒歩移動など)
軽自動車二輪	無制限 (自動車保険)	3億円 (施設賠償責任保険)
自転車	3億円 (施設賠償責任保険)	3億円 (施設賠償責任保険)

軽貨物やバイクで配達を行っている場合の運転中には、無制限で適用になりますが、車両を降りて移動していたり自転車で配達を行っている場合だと、[3億円]の上限が適用されます。

詳しい状況によって適用される範囲は異なりますので、もっと詳しく知りたい！という方は、サポート(courierinsurance@wolt.com)に問い合わせを行う事をお勧めします。

「賠償責任保険（対人・対物）」の加入資格

アカウントが有効化されている配達パートナーは自動的に適用されます。「賠償責任保険（対人・対物）」の加入を希望しない方は、サポートに連絡すれば外してもらう事はできます。

他のフードデリバリーサービスに登録していることに問題はありませんが、保険が適用されるのは、Wolt（ウォルト）の稼働中であることが必要です。

事故が起きた時にスムーズに対応するためにも、事故報告書の査定を行う保険会社に、正確な最新情報をWolt（ウォルト）側が確認出来るようにしておく必要があります。Wolt(ウォルト)配達パートナーアプリ上で、最新で氏名や住所、振込先などが入っていることを確認してください。

「賠償責任保険（対人・対物）」の適用タイミング

Wolt(ウォルト)の「賠償責任保険（対人・対物） 」は、配達依頼を受諾してから、商品を配達先で受渡しするまでの間に適用されます。

Wolt(ウォルト)からの配達依頼が来ていない待機している状態、時給保証の時間内でも配達を行っていない時間は、「賠償責任保険（対人・対物） 」の対象外となります。

対人・対物事故の事故報告書の査定

対人・対物保険は、Wolt(ウォルト)ではなく「保険会社」が査定します。

事故報告書の提出後、Wolt(ウォルト)は当該配達パートナーの詳細情報を確認し、保険会社に共有します。保険会社から必要書類を案内し、保険金支払いの査定が行われます。

Wolt(ウォルト)の「傷害見舞金制度」

この傷害見舞金制度は、Wolt(ウォルト)に登録している配達パートナーがオンライン中に発生した事故でケガをしてしまった場合に適用になります。

「賠償責任保険（対人・対物） 」の場合は、配達依頼を受諾してから、商品を配達先で受渡しするまでの間ですが、「傷害見舞金制度 」は配達中以外の待機をしている時間も適用の対象となります。

「傷害見舞金制度」の保証金額

Wolt(ウォルト)の「傷害見舞金制度 」で保証される見舞い金額は以下の通りとなっています。

保証金額

医療見舞い金：最大100万円
入院見舞い金：最大45万円(7,500円/日)
死亡見舞金：1,000万円
葬式費用/配偶者見舞金：最大100万円
後遺障害見舞金：最大1,000万円

Uber Eats（ウーバーイーツ）などの他のデリバリーサービスと比較しても、手厚い保証が付いているので安心して働く事ができそうですね。

適用の条件等は細かく規定されている為、もっと詳しく知りたい！という方は、サポート(courierinsurance@wolt.com)に問い合わせを行う事をお勧めします。

「傷害見舞金制度」の加入資格

アカウントが有効化されている配達パートナーは自動的に適用されます。ご希望されない場合は、サポート連絡すれば外してもらう事ができます。

事故報告書の査定を行う保険会社に、正確な最新情報を共有する必要があります。 Wolt(ウォルト)配達パートナーアプリ上で、最新で正しい情報が入っていることを確認してください。

他のフードデリバリーサービスに登録していることに問題はありません。しかし、保険が適用される条件はWolt(ウォルト)の稼働中であることが必要です。

関連記事 Wolt(ウォルト)の配達員になる登録方法を解説！

「傷害見舞金制度」の適用タイミング

傷害見舞金制度については、Wolt(ウォルト)の配達パートナーアプリ上で「オンライン中」かつ、配達する意志がある配達パートナーに適用されます。

「オンライン中」とは、アプリ上でオンラインになるための操作を行い、いつでも配達依頼を受けられる状態になった時から、配達中の配達依頼を全て完了し、アプリ上でオフラインになるための操作を行うまでの間を指します。

実際に、事故が起きてしまった場合の対応

まずは、皆様の安全が第一です！しかし、細心の注意を払っていても事故が発生しまう可能性もありますよね。その際は、全ての関係者の無事を確認し、ケガ人がいる場合は救急車を呼んでください。

その後、事故されたお相手とその付近の目撃者と連絡先（身分証明書に記載されている氏名、メールアドレス、電話番号、住所）を交換してください。事故現場や破損した物の写真を撮影し、事故報告書をWoltに提出する必要があります。

Wolt(ウォルト)への連絡は、配達員アプリのチャットでの連絡になりますが、どうしても緊急で連絡したい場合には電話（03-4571-1356）で連絡を行う事も可能です。

実際に、事故が起きてしまった場合、Wolt（ウォルト）に報告する内容は以下通りとなっています。

事故報告の時に必要な情報

何が起きたか
いつ起きたか
どこで起きたか
人身事故だったか
事故の写真
事故のお相手や目撃証言できる人の連絡先はあるか
他の車両との事故の場合、お相手が警察または保険会社に届け出た報告書はあるか

パニックになってしまう可能性もありますが、相手の連絡先を聞く、最低限写真を撮るという事は行っておくと覚えておきましょう。

Wolt(ウォルト)に提出する必要書類

Wolt(ウォルト)に提出する必要書類は事故によって異なります。

自分で加入している保険会社にまずは連絡して指示を仰ぐ形になりますが、Wolt（ウォルト）の事故保証を使う場合には以下のような書類が必ず必要になります。

病院で受け取る書類

ケガをしている場合はまずは病院へ行き、
・診断書
・証明書
・領収書
を受け取ってください。

警察で受け取る書類

事故に関して、警察へ届け出たことを証明する書類も用意しましょう。

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Wolt(ウォルト)から保険金が支払われるまでの期間

保険金支払いまで数週間から数ヶ月間かかることがあります。事故報告書の査定を行う保険会社に必要書類提出後、保険金支払いが承認されたらWolt(ウォルト)アプリに登録している銀行口座に支払いがされます。

事故後には以下のステップが踏まれるので、参考にしてみてください。

事故報告書と配達パートナーとしての稼働データを保険会社に送ります。
保険会社が事故報告書の査定を行います。
保険会社からの必要書類を提出します。
保険会社が必要書類を確認し、書類に不備がないことを確認します。
保険金がお支払いされます。

必要書類を早めに準備することで保険金をより早く受け取れる可能性があります。必要書類は発生した事故によって異なります。

関連記事 Wolt(ウォルト)の配達員になる登録方法を解説！

自賠責保険・任意保険との違い

バイクや自転車で配達をしていると、自賠責保険や任意保険に加入しているという方も多いかと思います。

実際に保険に加入しているけど、Wolt(ウォルト)の「対人・対物補償」と何が違うの？と思っているかた向けに、自賠責保険・任意保険との違いについてご紹介していきます！

Wolt(ウォルト)の対人・対物補償と「自賠責保険」の違い

Wolt(ウォルト)の補償は国の法律で加入が求められる「自賠責保険の上乗せ」として適用されます。

自分で加入している自賠責保険の賠償額が足りない場合に、Wolt(ウォルト)の補償制度が適用されます。免責は設定されていませんので注意しましょう。

当たり前のことですが、Wolt(ウォルト)の保険にかかわらず自動車損害賠償保証法に基づき自賠責保険に加入する必要があります。自賠責保険は対人のみに適用されます。

関連記事 【最新】Wolt（ウォルト）の配達可能エリア・範囲

Wolt(ウォルト)の対人・対物補償と「任意保険」の違い

Wolt(ウォルト)の配達パートナーの登録時に締結した「委託契約書」に記載がある通り、配達パートナーは、デリバリーサービスの実施のための十分な保険の適用を受けていることを徹底する責任があります。

任意保険は、自分で必要な予算で必要な保証をつけている「義務ではない」保険になります。自賠責保険は義務なのに対して、任意保険は加入義務もなく、保証範囲も「自由」ということになります。

自賠責保険は相手方への補償だけとなりますが、任意保険であれば自分への補償もされます。

Wolt(ウォルト)の対人・対物保険はご自身が加入している「任意保険の上乗せ」として適用されます。自身の任意保険でお支払いできなかった分の支払いがされるイメージです。

Wolt(ウォルト)の配達員補償・保険まとめ

Wolt(ウォルト)の配達員補償・保険は、賠償責任保険（対人・対物） ・傷害見舞金制度 の２種類があり、金額的にも手厚い内容になっています。

賠償責任保険（対人・対物） ・傷害見舞金制度はそれぞれ適用になるタイミングが違ったり、配達している車両によって上限金額が違う場合もありますので、しっかり確認を行っておく事をお勧めします。

Wolt(ウォルト)の保険・補償は、あくまでも配達員自身で加入している「任意保険の上乗せ」として適用されますので、基本的には自分自身でしっかり「任意保険」への加入を行う事をお勧めします。

いざという時はいつ訪れるかわかりません。しっかり「もしも」に備えて、大切な自分の身体、家族を守れるような準備をしておく事を忘れないようにしましょう。